菅総理が与えた誤解

2020年12月時点においてコロナウィルスの猛威はおとろえる気配すらありません。どうもこの戦いは長期戦になりそうです。そんな状況の中、日本を代表する菅総理が8名で会食をされたことが大変話題となっています。国民に自粛を呼びかけた直後だっただけに調子悪いですね。そして2日後の会見で「国民の誤解を招くという意味で、真摯に反省している」この発言が火に油を注いでしまいました。

「誤解を与える」という便利な言葉

「誤解を与えてしまい申し訳ない」というフレーズを気軽に乱用する人っていませんか?この言葉を使う意図としては「あなたは私の事を正しく理解していない」「まずは私の話を聞いてほしい」という心境を表すとても便利な言葉かと思います。しかしこの言葉の裏には「私は悪くない」「あなたが勝手に悪いほうの解釈をしているだけ」という思いが垣間見えており、聞いているほうはとても面白くありません。「こいつは本当は反省なんかしていない」と受け取ってしまうからです。よって次に来る説明で相手を説得できるかなりの自信がない限り、このフレーズは使ってはいけないだと思います。ましてや次に来るはずの説明が無い、なんてのは論外です。

国民が誤解をするケース

私が期待する菅総理から出てほしい説明としては、例えばもしその会食が同じ料理を同じタイミングで食べたんだけど、一人ひとりが個室に分かれ、オンライン会食だったとしたらいかがでしょう?そこまで徹底した対策をとった上での会食だったならば非難どころか称賛に値します。これなら「国民に誤解を招いた」というご発言は正しかったと言えますし、そこまでして様々な分野の国民の声を政権運営に活かそうとする姿勢に感謝するとともに、ぜひこれからも会食を続けて下さい!という気持ちになります。こんな時代だからこそ国民の生の声を聴くことが大切なんです。「誤解を招いた」などという便利な言葉でごまかすのではなく、会食自体の目的をご自身の言葉で語ってみてはいかがでしょうか。

誤解も何も、まだ何もやられていない

菅総理を擁護する気はさらさらないんですが、我々国民としては「なんでもいいから粗さがしをしたい野党の陽動」や「売れるネタを探しているマスコミのあおり」なんかに躍らせれることなく、じっくり見極めませんか?自分達のトップがなにをしようとしているのか。現政権が発足してからまだ3ヶ月(もう3ヶ月?)国民が誤解するような行動はまだなにもやられていない。ちょうど年明けからバイデン政権も誕生することですし、ここからが菅政権の本領発揮です。但し10ヶ月後には衆議院の任期満了をひかえてますので短期決戦での成果が求められますね。

誰と会食しても、誰に誤解を与えても構いませんので、しっかりと日本の舵取りをお願いしたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました