Go to eat 錬金術は制度の悪用?

先日 Go to eat 制度を利用した「〇〇錬金術」という出来事が話題になりました。
やり方としてはネットで飲食店を予約し、実際のお店では300円程度の一品だけオーダーして1000円分のクーポン(ポイント?)をもらうそうです。「今日は1日3件回った!」という猛者もいたようですね。この報道を聞いた時「涙ぐましい努力だなぁ」と感心すると同時に実行された方のたくましさを感じたほどでしたが、TVの報道は全く違うようです。「制度の悪用」とか「モラルが低すぎる」など。まるで犯罪行為であるかのような言われようですね。

いっぽんの焼き鳥

この錬金術を成立させるためには実際にお店に行って焼き鳥1本だけオーダーし、店員さんの白い目を気にしながらお会計をしなければなりません。私はこの制度を利用したことがないんですが、結構な手間と時間をかけて得られる対価は数百円。これで小さな幸せを感じてくれるお客様がいらっしゃる。それだけでいいじゃあないですか。お店にとってその瞬間は迷惑かもしれません。しかしこんなご時世に、1品だけ頼みにわざわざ一人で足を運んできてくださるなんてありがたい限りです。私が店員だったら1000円のクーポンだけ渡して「本日のお代はお店からのサービスとさせて頂きます。ぜひまた来てください」と心からの感謝を伝えます。そのお客様はきっとファンになってくれるでしょう。「あの時どん底の私を救ってくれた店」として一生心にきざまれるかもしれません。「いっぱいのかけそば」ならぬ「いっぽんの焼き鳥」ですよ。

実際に現場で対応された方々は私などには想像もできないご苦労をされていると思います。気軽に「私だったら」なんて言葉を使うのは不謹慎でした。申し訳ありません。
よってこの出来事を「制度を悪用した錬金術」と捉えるか「利用して頂き感謝」と受け止めるのかはお店の方しだい、ということですね。

「変わったもの」「変わってはいけないもの」

巷では定額給付金の不正受給が横行していたり、神社の賽銭箱を荒らす映像が流れたりと、このコロナ禍において火事場泥棒とも言える悲しいニュースが多く、なにかと人を疑いたくなるご時世なんですが、他人を責める前に今一度問いかけたい「自分の中に寛容な心はまだ残っているか?」
コロナによって働き方、生活習慣、いろんなものが変わってしまいました。「ニューノーマル」と呼ばれてこれが定常化するようです。しかし「変わってはいけないもの」もあるような気がします。

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