小学生にゲームをやらせていいの?

「子供がゲームばかりで勉強がおろそかになっている」「部屋に引きこもってゲームばかりしている」このような悩みをかかえる親御さんは多いのではないでしょうか? 最近のゲームはインターネット経由で世界とつながっており、犯罪に巻き込まれるケースもあるため心配ですね。「ゲーム=悪い遊び」というイメージが定着しそうです。

「善いゲーム」と「悪いゲーム」

あまり自慢できることではありませんが、私は幼い頃からゲーム大好き人間です。ファミコン世代ですからねぇ(笑)歴代のプレイステイションは全て持ってました。(今はPS5の抽選に外れ続けてますが)特に社会人なりたての頃、オンラインゲームにどっぷりはまった時期があり「1日16時間ゲームやってた」なんてこともあります。俗に言う「ゲームおたく」だったんですね。しかしそのことに対しての後悔は全くなく、むしろ青春の1ページを飾った良い思い出です。そして現在も「マインクラフト」という子供に与えたゲームに私がはまっています(笑)
そんなゲーム人生を通じて私が感じるのは、世の中に「善いゲーム」と「悪いゲーム」が存在するのではなく、プレイする本人の向き合い方次第で「善にも悪にもなる」ということです。

善悪の分かれ道

ではどのような向き合い方が悪で、どうやったら善になるのか? 一言でいうと①「惰性(だせい)で流され、飲まれる場合は悪」それに対して②「前向きにチャレンジする場合は善」
①と②の違いは「目的/目標があるかどうか?」で決まってきます。そしてこれは私のオリジナル見解ですが「そこに情熱を注いでいるか?」これも大切な要素です。

①惰性で流され、飲まれる人

この方々にゲームをやる目的を聞くと「友人に勧められて」「暇つぶしで」「ストレス発散」などの答えが返ってきます。完全に流されてしまってますね。そして更に多額の課金をしていたりもします。これはゲーム制作会社の戦略に飲まれてしまっているわけです。このような方々に対してゲームおたく歴40年(?)の私から一言「ゲームをなめないで頂きたい」この方々はゲームと本気で向き合っていない。リアルの逃げ道としてゲームを利用しているだけです。
ゲームってスタート時点は楽に達成感が味わえてとっつきやすくできてます。しかし先に進んでいくほど難しい、つらく苦しいことも多いんです。ものすごく知恵、忍耐力、勇気が必要。それはリアルよりも厳しい世界であり、しっかりと戦略を立てて臨まなければ簡単に挫折してしまいます。それでもモチベーションを保ち、時には仲間と励まし合いながらゲームを進めていく。それは人生の縮図であり貴重なバーチャル体験なんです。

②「前向きにチャレンジ」させる方法

以前の記事(可愛い子には旅をさせよ)の中で「子供は多くの失敗と小さな成功を重ねることで成長する」と書きましたが、短時間で失敗と成功を経験させるのにゲームほど便利なツールはありません。しかしただ与えるだけでは「惰性で流される人」へ一直線です。

そこで私が実践しているいくつかのポイント(注意点)をお伝えします。

  1. まず親自身がそのゲームをやってみる
    子供が見ていない時に2~3時間で構いません。そしてそれが何を目的としたゲームなのか? 何か学べそうなことがあるかを感じてみて下さい。ただ目の前の敵をたおすだけのゲームはやめたほうがいいです。
  2. 子供に目標を作らせる
    子供に少しプレイをさせた後で、目標を3つ考えさせます。決められた1時間(又は2時間)の中で何を達成したいか?自由に書かせてみましょう。
  3. プレイ中は口をはさまない
    これは基本ですが、子供がプレイしている間は極力口をはさまないように。助けを求められた時だけアドバイスする程度が丁度いいです。
  4. ゲーム終了後は「振り返り」
    ココが一番重要な部分です。自分が作った3つの目標に対して達成したのかどうか?本人に結果を記入させて下さい。そしてなぜ達成できたのか? なぜ出来なかったのかを考えさせましょう。それがどんな答えであっても正解です。自分で考えて自分で結論を出せたことをおもいっきりほめてあげましょう。

実際に私の息子が書いた振り返りがこちら

我が家では基本この作業の繰り返し。これをこなさないと次のゲームの機会はありません。しかし息子はこの作業をイヤがるどころか目をキラキラさせながら必死で今日の成果を説明してきます。「悲しかった」「嬉しかった」という感情があふれていて、もう何を言っているのかよく分かりません。しかしその必死な姿に感動し、一緒に悲しみ、一緒に喜んでいます。

巷には「ゲーム」という名前で呼ばれる「教材」があふれています。それらは教科書とは少し違った勉強をさせてくれるかもしれません。

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