子供がよく手や膝をすりむいて返ってくるようになりました。それだけ活発に走り回っている証拠だと微笑ましく感じています。
失敗経験こそ人を成長させる
子育て奮闘中の私が偉そうなことは言えないんですが、子供にはたくさんの失敗を経験させることが大切だと感じています。もちろん取り返しがつかなくなるような失敗ではなく小さな失敗です。その小さな失敗を自分で乗り越えて次は出来るようになる。この成功体験を味わいながら子供は成長し、徐々に大きなことにチャレンジできるようになっていくんですね。なので手足のすり傷や子供同士のケンカは「どんどんやってくれ!」という覚悟です。
それを子供が転ばないようにケガをしないように、親が先回りをして快適な道を整えてあげることは子供の成長を妨げることにしかなりません。「そんなやり方したら失敗するのは目に見えている」けど親はじっと耐えるしかない。これにはとても勇気が必要です。私の両親も昔「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と口癖のように言ってました。今になってその言葉の意味がよく分かります。もし子供の時になにも苦労せずに守られて育ったら、そしてそのまま社会に出てしまったら。初めて乗ったボートでいきなり太平洋横断をはじめるようなものです。その先には取り返しがつかない失敗が待っているでしょう。
親に何ができる?
では親としてただじっと耐えるしかないのか?何かできることはないのか?私も悩みながらですが、自分で出した答えとして「最初のきっかけを作る」これが親としての一番の役割かと思います。そしてそのきっかけとは「親自身が楽しそうにやる姿を見せる」これにつきます。ではお手本を見せるために、まずは親がマスターしておくべきなのか? ゴルフの練習や将棋のルールを覚える必要があるのか? いやまったくその必要はありません。むしろ親も初めての体験こそ、子供と一緒に楽しめる最高のチャンスなんです。私は先日初めてキックボードに乗ってみてそれを実感しました。楽しそうに料理をする、掃除をする、勉強をする、絵を描く、映画を見る。どんなことでも構いません。ポイントは「楽しそうにやる」こと。それを見ていた子供が「僕にもやらせて」と言ってきたらしめたもの。あとは自由にやらせるのみ。「もっとこうしたほうがいい」とか「これはやってはダメ」とか最初は親の価値観を押し付けすぎないほうがいいですね。子供が楽しめなくなってしまいます。そして子供が楽しそうにやる姿をちゃんと見てあげることも大切です。
これと全く同じことが部下の育成にも当てはまるかと思います。上司が口出しし過ぎては部下の成長の芽をつんでしまう。失敗すると目に見えていることをやらせてみるのは勇気が要りますが「60点合格主義」くらいがちょうどいいのかもしれません。
大人だって旅していいんだ
小型ヨットで太平洋を横断しようとする大人がいます。ニュースキャスターの辛坊治郎さんです。もちろんプロのヨットマンではなく、数年前に一度失敗も経験されています。来年65歳になる辛坊さんの決断した理由が「今しかできない」
夢を追いかけるのに年齢制限は無いんですね。日本全国民に自らチャレンジする姿を見せてくれようとしている。とても危険で命がけなのに、なぜだか「楽しそう」そして「カッコいい」わけもなく応援したくなります。
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